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生物多様性に取り組んでみませんか

  • 環境学研究科
  • (保全生態学グループ)

教授 夏原 由博[なつはら よしひろ]

http://www.info.human.nagoya-u.ac.jp/~natu/index.htm

シーズの概要

私たちのくらしは、生態系サービス(自然の恵み)によって支えられています。毎日の食事から燃料資源まで、また二酸化炭素を吸収する森林や海洋の働きなど、その恩恵は消費者から企業まで広く享受しています。そして、生態系サービスを支えているのが生物多様性です。世界中の驚くほど多様な生物が、生態系を形作っています(図1)。一方で、人間の活動によって、生物多様性が損なわれています。その結果、生態系サービスが質・量ともに低下しつつあります。そのため、自治体や企業などが事業の中で生物多様性の保全を位置付けることが求められています(図2)。
これまでの研究では、
・GISを用いた生態系ネットワークの評価
・景観生態学手法にもとづく里山の評価システムの開発
・農法が生物多様性におよぼす影響の解明
・両生類の遺伝的多様性と多様性維持メカニズムの解明
などを行ってきました。
こうした研究成果をもとに、生態系の再生をデザインします(図3)。そして、自治体や企業による事業が生物多様性とどのような影響を与えているか、生物多様性や自然環境保全への効果的な取り組み方法などについて、提案を行います。

この研究の新規性・独創性

里山の変化とそれが我が国の生物多様性におよぼした影響を明らかにし、優先して保全再生すべき里山の抽出と管理方法について検討した。また、トキをはじめとした水田地帯の生物多様性を回復させるための判断材料を提供するために、ランドスケープの視点から水田地帯の自然再生ポテンシャルを評価し、それに応じて生態系のつながりを回復し生物多様性を再生するための実験の導入、そして再生手法を適用するための社会システムと経済的な可能性の検討など、インターディシプリナリーの研究手法が独創的である。

産学連携を目指した応用研究

農林水産省の受託研究として、生物多様性を活用した安定的農業生産技術の開発に加わっている。また、CSRによる植樹活動へのコンサルティングや愛知県の取り組みとして事業所の緑地の質的向上のためのコンサルティングを行っている。

一言アピール

大学だけでなく、NPOや企業、行政、JICAと様々な取り組みを行ってきました。アフリカなどの海外調査の経験も豊富です。

キーワード

生物多様性、生態系サービス、持続可能性、自然再生

保有技術

  • 地理情報システム
  • DNAバーコーディング
  • 安定同位体比分析
  • 環境ワークショップ

主な論文

  • にぎやかな田んぼ,京都通信社 2015年
  • いのちの森 生物親和都市の理論と実際.京都大学出版会 2005年
  • 地球環境と保全生物学. 岩波書店 2010年