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β-ラクタマーゼ産生とクラス分類の同時判定を可能にする新規迅速検出法

  • 医学部/医学系研究科
  • 医療技術学専攻
  • 病態解析学分野
  • 微生物学研究室

准教授 川村 久美子[かわむら くみこ]

微生物学研究室 https://meidai-kensa-bisei.jimdo.com/

シーズの概要

β-ラクタム系抗菌薬を不活化するβ-ラクタマーゼを産生するグラム陰性菌は院内感染症の起因菌として問題となる場合も多く、その増加が社会問題となっている。本酵素には異なる性質を有する4つのクラスがあるため、その検出と分類には複数の検査を組み合わせる必要があり、病院検査室では多くの時間と労力を費やしている。
私たちのグループは1回の90分の測定でβ-ラクタマーゼの検出とクラス分類を可能にする「Penta well法」を開発した(図参照)。

この研究の新規性・独創性

現在のβ-ラクタマーゼ検出法は培養法を基本原理としているため、判定までに最低2日を要しているが、Penta well法は発色基質とβ-ラクタマーゼ阻害剤を組み合わせた化学反応を基本原理としているため、測定時間を90分と格段に短縮することができた。また、反応系を発色反応にしたことで、現在臨床現場に普及している検査機器(比色判定)にも対応でき、耐性菌検査の自動化も可能にしている。

一言アピール

薬剤耐性菌検査の迅速化と省力化を目指して、新しい測定法の開発に取り組んでいます。

キーワード

薬剤耐性菌、検査法

主な特許

  • 多剤耐性緑膿菌スクリーニング培地 (特許番号5515139)
  • 多剤耐性菌スクリーニング用プレート、多剤耐性菌の検出方法、多剤耐性菌キットおよび多剤耐性菌スクリーニング用液体培地(出願番号2015-183952)
  • 細菌の同定用培地組成物およびその利用(出願番号2006-269916)

主な論文

  • Nakane K, Kawamura K, Goto K, Arakawa Y. Long-term colonization of blaCTX-M-harboring Escherichia coli found in ordinary Japanese people engaged in food handling in community. Appl Environ Microbiol . 82(6): 1818-1827. 2016.
  • Mura T, Kawamura K, Wachino J, Shibayama K, Arakawa Y. Development of a novel chromogenic method, Penta-well test, for rapid prediction of β-lactamase classes produced in clinical Enterobacteriaceae isolates. Diagn Microbiol Infect Dis. 83(1): 25-29. 2015.
  • Sato N, Kawamura K, Nakane K, Wachino J, Arakawa Y. First detection of fosfomycin resistance gene fosA3 in CTX-M-producing Escherichia coli isolates from healthy individuals in Japan. Microb Drug Resist. 19(6): 477-482. 2013.
  • Kawamura-Sato K, Hirama Y, Agata N, Ito H, Torii K, et al. Quantitative analysis of cereulide, an emetic toxin of Bacillus cereus, by using rat liver mitochondria. Microbiol Immunol. 49(1): 25-30. 2005.