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ペインメモリーによる主観的な疼痛のモニタリング

  • 医学部/医学系研究科
  • 看護学専攻
  • 基礎・臨床看護学講座

教授 安藤 詳子[あんどう しょうこ]

シーズの概要

痛みは主観的な体験であるため、適切なマネジメントを行うためには、痛みを感じている個人の主観を明らかにすることが重要である。そこで本研究室では、主観的な痛みの強さを記録する「痛み計」から「ペインメモリー」へと開発を進め、がんに伴う痛みのある患者が、主体的に痛みのマネジメントに参加できるモデルの構築に向けた研究を行っている。

この研究の新規性・独創性

痛みを体験している患者が操作をするため、操作方法を簡便なものとし、患者への負荷を最小限とした。これにより、昼夜を問わず患者は主観的な疼痛の強さを入力することができ、疼痛の経時的変化や鎮痛薬をはじめとした薬物の効果について、より詳しい解析が可能となった。

産学連携を目指した応用研究

疼痛および疼痛以外の症状の緩和に寄与するための医療、製薬の分野の研究はもちろん、患者による情報を診療に生かすIT機器の開発にも応用が可能であり、その応用事例として現在、KK荻原電子製作所の協力を得て、iPAD版のプラットフォームモデルを開発中である。

一言アピール

主に、がん看護領域における緩和ケアの実践開発を目指して研究に取り組んでいます。緩和ケア病棟・緩和ケアチームや在宅ホスピスによる実践の成果を明確にし、よりよい緩和ケアシステムを探求していきます。現在は、患者参加型の症状マネジメントの実現にむけて、がん性疼痛コントロールに役立つアセスメントツール、痛み計からペインメモリーへ開発を進めています。

キーワード

がん、痛み、症状マネジメント、緩和ケア、終末期看護

保有技術

  • 痛みレベルのデータ入力と蓄積及びデータ表示に関連した技術

主な機器

  • ペインメモリー

主な論文

  • 術後慢性疼痛患者に対する看護・心理的アプローチ、がん患者と対症療法24(2)51-55、2013
  • 緩和ケア病棟における呼吸困難マネジメントと看護師の知識・技術・態度の関連、日本がん看護学会誌27(1)52-60、2013
  • 緩和ケア認定看護師の役割認識と背景との関連、緩和ケア22(6)550-555、2012
  • 今日抱える医療福祉の課題、日野原重明監修「医療福祉学の道標」金芳堂、172-175、2011
  • 外来がん化学療法患者の自己効力感の関連要因、日本がん看護学会誌、24(3):2-11、2010
  • 慢性疼痛の治療における医療連連携-7 看護師の立場から、宮崎東洋ほか編「慢性疼痛の理解と医療連携」真興交易医書出版部、321-327、2008
  • 患者参加型アセスメントツール「痛み計」の取り組み、看護学雑誌72(1)80-86、2008
  • がん性疼痛マネジメントにおける痛み計の効果に関する検討、Palliative Care Research, 2(2)223-230, 2007
  • 簡便な操作でペイン・レベルを記憶する痛み計の臨床への試み、Palliative Care Research, 1,201-205, 2006
  • Associations of self-estimated work loads with musculoskeletal symptoms among hospital nurses. Occupational and Environmental Medicine. 57:211-216, 2000