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アーキア膜脂質の異質性を解明し、活かす

  • 農学部/生命農学研究科
  • 応用分子生命科学専攻
  • 応用生命科学講座
  • 生体高分子学研究分野

准教授 邊見 久[へんみ ひさし]

http://www.agr.nagoya-u.ac.jp/~bmm/

シーズの概要

アーキア(古細菌)とバクテリア(真正細菌)は類似した細胞サイズをもつ原核生物であるが、全く異なる進化経路を辿って現在に至っている。その証拠に、アーキアの膜脂質はバクテリアや真核生物の膜脂質とは全く異なる構造を有し、直鎖脂肪酸ではなくイソプレノイドアルコールを側鎖アルキル鎖としている(図1)。その生合成経路の解明と関連酵素の反応機構解析を行うとともに、アーキア膜脂質を合成し、応用を目指した特性評価を進めている。

産学連携を目指した応用研究

新奇なイソプレノイド生合成酵素、特に好熱菌から得られる耐熱性酵素の発見。特殊な構造と物性を持ったアーキア膜脂質のバクテリア細胞における合成。

一言アピール

アーキアが生産する特殊な構造のイソプレノイド膜脂質について、生合成研究と酵素化学研究を進めている。未知部分の多い生合成経路から、誰も見たことのない新奇な酵素を発見することを目標としている。

キーワード

アーキア、イソプレノイド、酵素化学、脂質、生合成

保有技術

  • 遺伝子クローニングと変異導入
  • 酵素の組換え発現、精製、結晶化
  • 脂質の抽出、精製、機器分析
  • 好熱菌の培養

主な機器

  • HPLC、FPLC、CD、UV-vis、real-time PCR、DGGE、蛍光光度計、嫌気チャンバー、大型遠心分離機、超遠心分離機

主な特許

  • 特願 平7-247043 長鎖プレニル二燐酸合成酵素
  • 特願 2000-127333 新規な亜鉛吸着菌及び該菌を用いた亜鉛を除去・回収する方法

主な論文

  • (R)-mevalonate 3-phosphate is an intermediate of the mevalonate pathway in Thermoplasma acidophilum. J. Biol. Chem. 289, 15957-15967, 2014
  • A novel geranylgeranyl reductase from the methanogenic archaeon Methanosarcina acetivorans displays unique regiospecificity. FEBS J.. 281, 3165-3176, 2014
  • Covalent modification of reduced flavin mononucleotide in type-2 isopentenyl diphosphate isomerase by active-site-directed inhibitors. Proc. Natl. Acad. Sci. USA. 108, 20461-20466, 2011.
  • Flavin’s new role as a general acid-base catalyst with no redox function in type 2 isopentenyl diphosphate isomerase. J. Biol. Chem. 284, 9160-9167, 2009.