佐藤和秀 医学系研究科/高等研究院 特任講師が中谷賞を受賞しました。

2025年02月20日

最先端イメージング分析センター 医工連携ユニット(907プロジェクト)代表の佐藤和秀 医学系研究科/高等研究院 特任講師が中谷賞を受賞しました。本賞は医工計測技術分野における技術開発の飛躍的な発展を期し、優れた業績をあげている研究者、独創的な研究をしている研究者を表彰し贈られるものです。受賞課題は「近⾚外光応答性細胞死誘導プローブの作⽤機構解明と機序に基づく効果計測への光医療応⽤開拓」で、受賞コメントは以下のとおりです。

— 受賞コメント (中谷財団ウェブサイトより) —
佐藤氏は、第5のがん治療として期待されている近赤外光線免疫療法による細胞死が、「光化学誘導細胞死(photochemosis)」によるものであることを提唱し解明しました。Photochemosisは、これまでの細胞死概念とは全く異なり、光化学反応による疎水化凝集の結果、細胞膜抗原が凝集することで細胞内外の浸透圧較差で水が流入し、細胞膜構造が破綻し死に至るというものです。メカニズムが解明されたことで、近赤外光線免疫療法の認可を妨げていた障壁がなくなりました。さらに、細胞死機序が他の治療法とは異なることが明らかになったことで、様々な治療法と組み合わせた集学治療が期待されています。

受賞名:   中谷賞 奨励賞
受賞者名:  佐藤 和秀 医学系研究科/高等研究院 特任講師
研究題目:  近⾚外光応答性細胞死誘導プローブの作⽤機構解明と機序に基づく効果計測への
       光医療応⽤開拓
関連サイト :公益財団法人 中谷財団ウェブサイト

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