Leung Hei Man 特任助教(工学研究科 マテリアルプロセス工学専攻/高等研究院 )らの論文が英国王立化学会(RSC)の国際誌『Journal of Materials Chemistry A』に掲載されました

2026年07月06日

「多孔性金属バイオセンサー ユニット」Leung Hei Manらの論文が、英国王立化学会(RSC)の国際誌『Journal of Materials Chemistry A』に掲載されました。

本研究では、ソフトテンプレート法を利用した無電解めっきにより、石英繊維をはじめとする非導電性基材上へメソポーラス白金(mPt)薄膜を直接形成する新規な一段階合成手法を開発しました。基材表面を3-アミノプロピルトリエトキシシラン(APTES)で修飾することで、白金の核形成と密着性を大幅に向上させ、絶縁性基材や複雑な形状を有する基材に対しても均一なメソポーラス白金コーティングを実現しました。得られた白金薄膜は、10~20 nm程度の均一なメソ細孔、高い結晶性、優れた機械的安定性、さらに350 ℃まで構造を維持する優れた熱安定性を示しました。

さらに、本手法は石英繊維だけでなく、カーボンペーパーなどの導電性基材にも適用可能であり、従来の電解めっきでは困難であった導電性・非導電性を問わない三次元基材へのメソポーラス金属コーティングを可能にします。簡便な一段階プロセスで高品質なメソポーラス白金薄膜を形成できることから、触媒、エネルギーデバイス、化学センサ、バイオセンサなど幅広い分野への応用が期待されます。

本成果は、無電解めっきを基盤としたメソポーラス金属コーティングの新たな合成プラットフォームを提示するものであり、多様な基材への高機能多孔質金属膜の形成技術として、エネルギー・環境・バイオ分野における次世代材料・デバイスの開発への貢献が期待されます。

掲載誌:   Journal of Materials Chemistry A
論文タイトル:Mesoporous platinum coating on quartz fibres by soft-templated electroless deposition
著者:    Mandy Hei Man Leung,Hirokatsu Miyata,Yusuke Asakura, Asep Sugih Nugraha,Yusuke Yamauchi
DOI:     10.1039/D5TA10525K
リンク:      https://pubs.rsc.org/ta/article/14/39/26349/1224708/Mesoporous-platinum-coating-on-quartz-fibres-by


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