田中 良弥 理学研究科/高等研究院 講師らの研究成果が、米国の科学誌『Science』に掲載されました
2025年08月20日
生物集団の階層的相互作用研究ユニット代表の田中 良弥 理学研究科/高等研究院 講師が共同筆頭著者・共同責任著者として取り組んだ論文が、米国の科学誌『Science』に掲載されました。
田中講師は中日新聞の取材に対し「行動の進化を人為的に再現した貴重な成果」と話しています。このほか、日本経済新聞オンラインにも取り上げられております。本研究成果は、脳の仕組み解明につながるほか、有害動物の行動の制御といった実用化も期待されます。
【本研究のポイント】 ※プレスリリースより
・ある種のハエのオスがメスに対して求愛の「プレゼントを贈る」のは、脳のどの回路の働きに
よるのか、その”配線構造”を解明。
・その”配線構造”を別種のハエの脳内に遺伝子操作で再現することで、プレゼントを贈る行動の
”種間移植”に成功。
・ごく少数の神経細胞のつながり方の違いが新たな求愛儀式の進化につながる可能性。
雑誌名: Science
論文タイトル:Cross-species implementation of an innate courtship behavior
by manipulation of the sex-determinant gene
著者: Ryoya Tanaka*†, Yusuke Hara†, Kohei Sato, Soh Kohatsu,
Hinata Murakami, Tomohiro Higuchi, Takeshi Awasaki,
Shu Kondo, Atsuchi Toyoda, Azusa Kamikouchi, Daisuke Yamamoto*
(†共同筆頭著者、*共同責任著者)
DOI: 10.1126/science.adp5831
関連サイト: Science volume 389, Issue 6761, pp.747-752 (2025) (外部サイト)
プレスリリース
中日新聞WEBサイト(外部サイト) ※紙面には、2025年8月19日の朝刊に掲載。
日本経済新聞オンライン(外部サイト)
名古屋大学研究成果発信サイト
※ 「生物集団の階層的相互作用研究ユニット」紹介ページはこちらをご覧ください。