研究シーズ提案セミナー開催(2024年11月22日)

カーボン・ニュートラル実現に向けた国際的な取組み

「研究シーズ提案セミナー」は、名古屋大学教員のシーズを会員の皆様に提案し、
会員様と大学との共同研究等に発展することを目的として開催しています。

今回は「カーボン・ニュートラル実現に向けた国際的な取組み」として、
水素など次世代エネルギーを中心に国際的な情勢・動向を異なる分野の観点から3名の講師にお話しいただきます。
講演の後には意見交換会、懇親会の場を設け、会場の皆様と広く対話することを計画しています。
各企業でカーボン・ニュートラルを推進される役員、担当部署の方など、
関心をお持ちの皆様のお申込みをお待ちしております。

《ご参考》
日本学術振興会 課題設定による先導的人文学・社会科学研究推進事業 学術知共創プログラム
「重層的アクターの協調を生み出す気候変動ガバナンスの構築」 
  Webサイト https://h2governance.gsid.nagoya-u.ac.jp/

【開催日時】2024年11月22日(金)15:00~18:30
【会 場】TOIC名古屋サイト
     <アクセス> https://toic-n.aip.thers.ac.jp/access/ 
【参加費】無料
【参加対象】名大協力会会員、後援機関会員、学内教職員
【定 員】50名 
      ※申込者多数の場合は、名大協力会会員を優先して受付させていただきます。
       また、1社から複数名の参加申込みのある会員様は、参加人数をご調整いただく場合がございます。
【申込締切】2024年11月15日(金) 

【主 催】名古屋大学協力会、名古屋大学 学術研究・産学官連携推進本部
【後 援】一般社団法人中部経済連合会、岐阜大学協力会

【プログラム】
1. 主催者挨拶
2. セミナー
 「エネルギー転換をめぐる国際法の現状と課題」  
   講師:名古屋大学 大学院国際開発研究科 教授 石川 知子 氏
   概要:2023年のCOP28において、気候変動枠組条約(UNFCCC)締約国が、全ての化石燃料からの「脱却」に合意し、
      2024年のG7プーリア・サミットにおける気候・エネルギー・環境大臣会合共同声明において、
      排出削減対策が講じられていない既存の石炭火力発電の段階的「廃止」に合意するなど、
      エネルギー転換の加速については広い合意が存在する。他方、その具体的な方策については、
      国際的な協調や調和のためのコンセンサスは存在しない。本セミナーでは、UNFCCCを基本とする、
      気候変動をめぐる国際法が、エネルギー転換に果たしてきた役割とその限界を、
      緊張が高まる世界情勢とエネルギー安全保障との関係に触れながら紹介する。
      (キーワード:エネルギー転換、UNFCCC、気候変動関連紛争、エネルギー安全保障、ESG投資、企業の環境・人権責任)  

 「カーボン・ニュートラルの推進をめぐる国際情勢 -エネルギーを中心に 」  
   講師:日本貿易振興機構 アジア経済研究所 新領域研究センター 法・制度研究グループ 研究員 Fang-Ting Cheng(鄭 方婷) 氏
   概要:気候変動問題をめぐる国連交渉の経緯、国際交渉と米中関係及び途上国との関係、
      「カーボン・ニュートラル」に向けた主要国の取り組みなどについて解説する。
      現在、各国がカーボン・ニュートラルを目標に自国の経済開発計画に取り込み、
      水素など次世代のクリーン・エネルギー技術開発を急いでいる。
      今後は、次世代エネルギーをめぐる開発競争が予想される中で、産業競争力の向上のみならず、
      安全保障の視点も益々不可欠となるのではないか。これについて皆様と一緒に考える機会としたい。
      (キーワード:パリ協定、カーボン・ニュートラル、クリーンエネルギー、エネルギー安全保障)

 「日本企業の水素サプライチェーン展開の特徴と動向」  
   講師:横浜国立大学 大学院国際社会科学研究院 教授 孫 穎 氏
   概要:昨今、脱炭素社会を目指して、水素エネルギーの戦略的な導入が世界中で急速に進められている。
      日本政府は、2023年6月に新たに「水素産業戦略」などを制定し、
      2040年までに水素の年間導入量1,200万トンを実現する目標を打ち出した。
      日本国内での水素エネルギーの導入や利用拡大が急務となっている。
      今回のセミナーでは、日本企業による水素事業の展開過程を、定量分析データをもとに時系列で概観し、
      そのうえで、水素サプライチェーンの個々のプロセス(製造・ 貯蔵・輸送・利用)における
      企業の取り組みの特徴および、水素の供給網構築の動向を、企業の具体例を踏まえながら紹介していく。
      (キーワード:日本の水素戦略、水素サプライチェーン、水素技術、水素ビジネス)

3.意見交換会

4.懇親会(レストラン花の木)


【参加申込について】
・以下の申込フォームよりお申込みください。
    https://forms.office.com/r/jiKfwCn9X1
   (Microsoft Formsが開きます)

【ご案内・注意事項】
・参加方法については、お申込みいただいたメールアドレスへ申込締切後にご案内します。
・録画、撮影、録音は禁止となります。
・当日の発表の音声、スライドの著作権は発表者に帰属します。

【問合せ先】名古屋大学協力会事務局
      E-mail:kyouryokukai[at] t.mail.nagoya-u.ac.jp ([at]を@へ変更してください)

研究シーズ提案セミナーちらし.pdf

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