名古屋大学協力会「研究シーズ提案」セミナーのご案内

「炭素繊維や高分子繊維の新しい展開に向けた革新技術開発」

【開催日時】2021年3月12日(金)15:00~16:30
【開催方法】ZoomによるWEBセミナー

【主催】名古屋大学協力会
【後援】繊維学会東海支部、日本繊維機械学会東海支部、岐阜大学地域交流協力会

【参加費用】無料: 名古屋大学協力会会員(法人会員企業にご所属の方、個人会員の方)、
          後援機関会員、学生
      3,000円:非会員
【定員】90名(定員になり次第締め切ります。)
【申込締切】2021年3月5日(金) → 3月10日(水)へ延長

「繊維」は人間にとって馴染み深い材料であり,古くから植物あるいは動物由来の天然繊維使用されてきた。現在では多種の高分子を原料とする合成(高分子)繊維も製造されている.一方で,人間が意図的に繊維を作製(紡糸)し始めてから1世紀も経過しておらず、未だに繊維に関する新発見が報告されるのも興味深い点である.例えば,繊維の高強度化は高分子開発の初期から進められ,1960年代には最強繊維である炭素繊維の製造プロセスはほぼ確立された.炭素繊維は無機繊維であるが,前駆体は有機繊維であり,その特性も前駆体繊維の特徴が強く反映されるため,いわば高分子繊維開発の高強度化における完成形である.ただ,開発から半世紀が経過しているにも関わらず,現在も先端材料として取り扱われている特異的な繊維でもあり,現在も引き続き研究開発が進められている.

 本講演では,大学院工学研究科 化学システム工学専攻 入澤 寿平 助教 の研究シーズである、既存繊維材料の高付加価値化に貢献する新しい繊維材料開発や,炭素繊維の汎用化に寄与する炭素繊維開発について紹介し,今後の繊維材料開発の可能性についてご講演いただきます。

【プログラム】
15:00~16:30 セミナー
  「炭素繊維や高分子繊維の新しい展開に向けた革新技術開発」

   講師: 名古屋大学大学院工学研究科 化学システム工学専攻
       助教 入澤 寿平 氏

<概要>
炭素繊維は,高強度・高弾性率な材料で,CFRPの強化繊維として実用化されてから40年経過した.一方で,省エネの観点からゼロエミッションやサステナブル社会の構築に大きく貢献すると考えられている中でコストに課題を抱え,さらなる普及には課題を抱えている.また,高分子繊維に関しては,生産量の観点から市場を見渡すと,アジアの各国にシェアは奪われており,現在日本の生産量シェアは1%程度に落ち込んでおり,日本の活路としては高機能繊維材料の開発が産業面で重要な要素となっている。
本講演では,炭素繊維の低コスト化技術開発や新しい電極材料に活用可能なカーボンナノファイバー製造技術の紹介,および高分子繊維材料としてスポーツ材料としての新しい繊維材料開発や高分子アクチュエータ繊維の開発について、今後の展望も含め紹介する.

【申込方法】下欄の申込フォームよりお申込みください。
【参加費送金方法】※対象:非会員の方のみ
  対象者の方には、申込み受付後、振込口座をメールにてお知らせします。
【ご参加にあたって】
  *視聴の方法については、3月10日(水)を目途に、お申込みいただいた
   メールアドレスにご案内します。
  *スマートフォンやタブレットから視聴される場合は、事前にアプリを
   ダウンロードいただけますとスムーズに参加いただけます。
   パソコンからの場合は、インターネットブラウザからでも視聴できますので、
   アプリのダウンロードは必須ではありません。
  *録画・撮影・録音は禁止となります。
  *当日の発表の音声、スライドの著作権は発表者に帰属します。


【お申し込み・お問い合わせ】
  名古屋大学協力会事務局
  電話/FAX:052-782-1811
  e-mail:kyouryokukai@aip.nagoya-u.ac.jp

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