名大研究室の扉in河合塾2016

第13回[理学部]惑星の誕生に迫る―小惑星探査機はやぶさ2の挑戦―

日時

2016年5月29日(日)14:00-16:00 (河合塾名古屋校

講演者

渡邊誠一郎(環境学研究科教授 )

院生

多元数理学研究科

理学研究科 素粒子宇宙物理学専攻

開催報告

渡邊先生は、地球の水の根源、生命を構成する有機物の由来等の謎を解く「はやぶさ2」の挑戦について講演し、院生からは研究に興味を持ったきっかけや高校・大学・大学院での活動がどのように将来につながるのかについて紹介がありました。懇談会では進路の相談や、研究の活用法などの質問があり、高校での学習がどのように大学での研究につながるのかを知る良い機会になったようです。


第14回[経済学部]―ゲーム理論で「談合」を科学する

日時

2016年6月12日(日)14:00-16:00 (河合塾千種校

講演者

花薗誠(経済学研究科准教授 )

院生

経済学研究科 産業経営システム専攻

国際開発研究科 国際開発専攻

開催報告 花薗先生は「経済学の魅力は、人々の行動やその動機を基礎として、社会状況や問題点・解決策を解明しようとするクールさであること」と紹介し、統計やリニエンシー制度による談合の調査研究について講演しました。院生からは会計学、経済開発の研究について紹介があり、研究方法を知る良い機会になりました。「大学院への進学は考えたことがなかったので今回色々大学院の事がわかった」、「研究は大変そうだけど楽しそう」といった感想がありました。

第15回[工学部]―再生医療を加速する工学:人工たんぱく質をつくる

日時

2016年7月3日(日)14:00-16:00 (河合塾千種校

講演者

鳴瀧彩絵(工学研究科准教授 )

院生

工学研究科 航空宇宙工学専攻

環境学研究科 都市環境学専攻

開催報告 鳴瀧先生は、再生医療を加速させるため、エラスチン人工たんぱく質を使用した、臓器を作るための研究について講演し、院生の講演では、学部や院生生活の紹介と、それぞれの個性的な進路選択の課程などを紹介しました。懇談会では参加者から学部の違いや就職状況など様々な質問がありました。入学してからの注意点等のアドバイスが参考になり、また、自由な校風にも魅力を感じられたようです。

第16回[農学部]―活躍する昆虫ウイルス

日時

2016年8月28日(日)14:00-16:00 (河合塾千種校

講演者

池田素子(生命農学研究科教授 )

院生

創薬科学研究科 基盤創薬学専攻

生命農学研究科 生命技術科学専攻

開催報告 池田先生の講演では、「昆虫ウイルス」を農薬として利用する事や、ウイルスを利用した昆虫機能の開発等の研究紹介がありました。院生の講演では、自発的に研究を行う姿勢に強い関心が集まりました。懇談会では参加者からウイルス研究をするために高校でやるべきこと、学部の違いなど多岐にわたる質問があり、「ウイルスについて詳しく知れた」、「大学院の様々な話を聞けて良かった」などの感想がありました。

第17回[医学部]―iPS細胞やプラズマなど再生医療の進歩が目覚ましい眼科

日時

2016年9月11日(日)14:00-16:00 (河合塾名古屋校

講演者

寺﨑浩子(医学系研究科教授 )

院生

医学系研究科 医科学専攻

医学系研究科 名古屋大学・アデレード大学国際連携総合医学専攻

開催報告 寺﨑先生の講演ではiPS細胞の移植やプラズマ溶液を使った先端の眼科治療を紹介しました。その後、医学部からと、他学部から医学部大学院へ進学した院生から、多彩な経歴を活かした研究内容の講演がありました。懇談会では、参加者からの研究や院生生活などの質問に対し丁寧に回答をしました。参加者は研究医に興味がもて、疑問や不安が減りモチベーションが上がったようです。

第18回[文学部]―ヘレニズム文明を発掘する

日時

2016年10月30日(日)14:00-16:00 (河合塾名古屋校

講演者

周藤芳幸(文学研究科教授 )

院生

国際言語文化研究科

文学研究科 歴史文化学コース 西洋史学専門

開催報告 周藤先生の講演ではヘレニズム時代のグローバル化を中心に研究を紹介。現在のグローバル化を考慮する際の良い事例になると伝え、参加者の関心が集まりました。院生の講演では研究方法や院生生活の紹介がありました。懇談会では、海外調査の苦労や外国語習得法、教科書と現場の違いなど、参加者から多彩な質問がありました。「文学部の定義が印象的」、「講演者・参加者との距離が近く、満足した」との感想がありました。