数理ウェーブ 2009年度
平成22年3月20日開催 日本数学コンクールフォローアップセミナー 数理ウェーブ
※このイベントは終了しました。
①14:00~15:00 曲がった空間と平らな空間 講師 足立 真訓(名古屋大学多元数理・院生)
概要:地図の作製方法には等角図法など様々に工夫ができますが、一方で完全な地図を作ることはできないという理論的限界もあります。このことは中学校で習った数学を元に証明することができます。この講演ではその証明を深く考える所から始めて、現代の幾何学へ楽しく入門してみたいと思います。
②15:10~16:10 多弁なカタラン数 講師 大沢 健夫 (名古屋大学多元数理:教授)
概要:順列・組み合わせの話です。E.C.カタラン(1814-94)が導入した数は、多角形に交わらずに対角線を引く仕方の総数を始め、いろんな組み合わせの数を表すのに使えます。確率論ではランダム・ウォークの理論で出て来ますが、等角図法の話にも面白いところで顔を出します。その中からいくつか調べてお話しします。
平成22年1月23日開催 日本数学コンクールフォローアップセミナー 数理ウェーブ
※このイベントは終了しました。
①14:00~15:00 関数の補間について 講師 山路 哲史(名古屋大学多元数理・院生)
概要:2点を結ぶ直線が一本引けることは学校で教わらなくても分かりますが、それを発展させた数学はIT技術の基礎になっています。それに触れてみたいと思います。
②15:10~16:10 形と方程式 講師 大沢 健夫 (名古屋大学多元数理:教授)
概要:球面上の図形を平面上に写し取る数学は地図の作製の基礎ですが、その数学が発展して確率論などにも応用されるようになっています。その一端に触れてみます。
12月26日開催 日本数学コンクールフォローアップセミナー 数理ウェーブ
※このイベントは終了しました。
①14:00~15:00 16個の多角形とそれらに潜む不思議な数 講師 瀧 真語(名古屋大学多元数理:特任助教)
概要:格子点を頂点に持つ凸多角形で、内部にちょうど1点だけ格子点を含むものは16個あることが知られている。このような多角形の間には「12」という数で不思議なつながりがある。この講演ではトーリック多様体やミラー対称性などにも触れながら、 16個の多角形と「12」という数字について解説する。
②15:10~16:10 格子模様の幾何 講師 大沢 健夫 (名古屋大学多元数理:教授)
概要:格子は普段目にすることの多い図形だが、数学でも整数論や幾何学の重要な概念である。ここでは幾何学的な話題に的を絞り、対称性の高い格子の分類について基礎的な話を紹介する。正多面体の分類と同種の問題と思っても良い。最近の数学の先端的話題である「24の不思議」にもつながる話である。
11月28日開催 日本数学コンクールフォローアップセミナー 数理ウェーブ
※このイベントは終了しました。
①14:00~15:00 平方剰余の相互法則 講師 横山 治夫(熱田高校:教諭)
②15:10~16:10 引き出し論法と数論 講師 大沢 健夫 (名古屋大学多元数理:教授)
10月24日開催 日本数学コンクールフォローアップセミナー 数理ウェーブ
※このイベントは終了しました。
①14:00~14:30 数学コンクール論文賞金賞受賞者による研究発表 「親友交歓」 講師 武田 久輝(南山高校3年生)
②14:45~15:15 数学コンクール論文賞金賞受賞者による研究発表 「親友交歓」 講師 東海高校数学研究会
③15:30~16:00 確率と曲率 講師 大沢 健夫 (名古屋大学多元数理:教授)
6月27日開催 日本数学コンクールフォローアップセミナー 数理ウェーブ
※このイベントは終了しました。
①14:00--15:00 階乗とガンマ関数 講師 伊師 英之 (名古屋大学多元数理:准教授)
要旨: 自然数ではない数の階乗は、どのように定義できるか?この問への自然な解答がガンマ関数であり、たとえば -1/2 の階乗は √π(πの平方根)と考えるのが妥当である。この講演ではガンマ関数についての基本的な事柄を概説する。
②15:20--16:20 岡の上空移行 講師 大沢 健夫 (名古屋大学多元数理:教授)
要旨: 岡潔は多変数関数論を開拓した孤高の数学者であり、世界の指導的数学者たちの「奈良詣で」が話題になるなど、注目を集めた。岡の畢生のアイディアともいうべき「上空移行原理」について、その糸口と最近の展開について述べる。
5月23日開催 日本数学コンクールフォローアップセミナー 数理ウェーブ
※このイベントは終了しました。
①14:00~15:00 素数定理と関数論 講師 鈴木 紀明 (名城大学理工学部 教授)
②15:20~16:20 虚数次元について 講師 大沢 健夫 (名古屋大学多元数理 教授)
4月25日開催 日本数学コンクールフォローアップセミナー 数理ウェーブ
※このイベントは終了しました。
①14:00~15:00 有限ゲームの必勝法 講師 安本 雅洋(名古屋大学情報文化学部 教授)
要旨:有限ゲームに必勝法が存在することは簡単に示せますが、それを具体的に見つけるのは困難です。その困難さを厳密に表す「NP-hard」とうい概念について具体例をまじえて解説します。
②15:15~16:15 ガウスからの手紙 講師 大沢 健夫 (名古屋大学多元数理 教授)
要旨:19世紀の大数学者ガウスが友人あてに書いた手紙に沿って三角形の内角の和が180度よりも小さくなる幾何の世界を紹介します。