数理ウェーブ 2021年度

【令和3年度】日本数学コンクールフォローアップセミナー 数理ウェーブについて

イベント詳細

日 時:令和4年3月26日(土)14:00~16:10
開催方式:オンライン配信(Zoom)
参加申込締切(メールアドレス登録):3月23日(水)15:00まで

※以前登録した方は、再度の申込は不要です。
※新規の登録は、下部のお問い合わせ先へお願いいたします。

【参加される方へ】
※開催前日までに、担当教員より、Zoom招待メール(URL付きメール)が届きます。
 メールに記載の案内に従い、ご参加ください。

【ご注意】
※受信リスト設定をしている場合、下記全てのドメインからのメールを受信できるように設定してください。
「@adm.nagoya-u.ac.jp」「@osaka-cu.ac.jp」

※URL付きメールが受信できるように設定してください。

プログラム

■講演1 14:00~15:00
講師 伊師英之(大阪市立大学大学院理学研究科 教授)
タイトル「日本数学コンクールのこれまでとこれから」

日本数学コンクールは1990年11月の初回以来約30年間,小中学生および高校生を対象に名古屋大学が開催してきたイベントです.「自由にゆったりと考える」「楽しい数学の発見」「多彩な才能の評価」「人材の育成」を目標に掲げ,数学教育に独自の貢献をしてきました.2022年度からは名古屋大学と大阪公立大学数学研究所との共催イベントとして再スタートします.論文賞をベースとする開催方法に変わりますが,自由に一般化を考える,正解を用意しない,数学に落とし込むことそのものを問う,といった問題も出題するという伝統は受け継いでいきます.そのような「日本数学コンクールらしさ」を,2020年度の問題を例にとって説明し,これからの日本数学コンクールの理想と展望を語ります.
■講演2 15:10~16:10
講師 大沢健夫氏(名古屋大学 名誉教授)
タイトル「割り算の話」

コロナ禍により私たちの生活は今まで以上にコンピュータを中心とする情報技術に大きく依存するようになりました。中でもテレワークの普及はコンピュータ技術の進歩に支えられていますが、最初の電子計算機とされる ENIAC の誕生が1946 年であったことを思えば、変化の激しさには驚嘆の念を禁じえません。
ところで今から 400 年前と言えば日本では江戸時代初期で、ヨーロッパでも科学はまだそれほど発達しておらず、やっとコペルニクスの地動説が認められだした頃でした。大科学者のガリレイが「それでも地球は動いている」という言葉をつぶやいたとされるのは 1633 年の宗教裁判のあとでした。日本は鎖国 (1639-1854)により学問的にも孤立状態でしたが、それでも数学は独自の発達を遂げ、「和算」という形で残っています。その発端となったのが、ちょうど 400 年前に出版された二つの数学書、「割算書 (わりざんしょ)」と「諸勘分物 (しょかんぶもの)」です。これらの著者たちの紹介を糸口にして、和算における円周率や素因数分解の研究と、それに類似のニュートンやオイラーの数学をご紹介したいと思います。

お問い合わせ

名古屋大学研究協力部社会連携課内 日本数学コンクール事務局
math-con@aip.nagoya-u.ac.jp

※参加申込の際は、①氏名、②ふりがな、③電話番号を記載のうえ、メールにてご連絡ください。
メール到着より2営業日の間に「件名:(登録完了のお知らせ)」のメールを事務局よりお送りします。