第127回 名大カフェ「手で読む×デジタルでひらく──古典テキストを未来へどうつなぐ?」2026年4月10日開催

名大研究者をゲストに、研究にまつわる話題をお届けするイベントです。

イベント詳細

企画名称 第127回名大カフェ
「手で読む×デジタルでひらく──古典テキストを未来へどうつなぐ?」
想定する対象者 学生、教職員、地域のみなさん、どなたでも
企画の趣旨 名大研究者をゲストに迎え、一般市民を対象に、研究にまつわる話題を提供します。一方的な話題提供にとどまらず、対話スタイルによる双方向コミュニケーションを目指します。
出演・登壇者 日比 嘉高(ひび よしたか)|名古屋大学 大学院人文学研究科 教授

 日本の近現代文学・文化研究、出版文化史研究、デジタル・ヒューマニティーズと文学研究。主な著書に『帝国の書店』(岩波書店、和辻哲郎文化賞・一般部門)、『プライヴァシーの誕生』(新曜社)などがある。

岩田 直也岩田 直也(いわた なおや)|名古屋大学 デジタル人文社会科学研究推進センター 准教授

 ケンブリッジ大学博士。AI技術で古代の哲学者と「対話」するシステムを開発するなど、西洋古典学とデジタル技術を融合させ、人文学の新たな知の形を探究している。

海野 圭介(うんの けいすけ)|早稲田大学 教育・総合科学学術院 教育学部 教授

 専門は日本中世文学・和歌文学、書誌学。前職(国文学研究資料館)において、大規模学術フロンティア促進事業「データ駆動による課題解決型人文学の創成」(2024~2033年度)の制度設計に関わる。新規技術の導入による人文学の再活性化に関心がある。「和歌を対象とした古典文学研究と作品データの集積:古典和歌の研究者は何を求めてどのような検討を行っているのか?」(『人文情報学月報』第135号【前編】2022年10月)など

加藤 弓枝加藤 弓枝(かとう ゆみえ)|名古屋大学 大学院人文学研究科 准教授

 専門は日本近世文学・和歌文学、書誌学。2025年より「和歌文学テキストデータ構築計画」に従事し、デジタル技術の活用を通じて、日本古典文学研究の知の継承と発展をめざしている。「和歌検索テキストの往古来今:牛飲水為乳、蛇飲水為毒」(『人文情報学月報』第145号【前編】2023年8月)など。

開催日 2026年4月10日(金)
開催時間 18:30〜20:30
会場

Common Nexus LOAM HALL(名古屋大学駅 1番出口 直結)
Common Nexus(詳細)

特記事項 ※【対面開催】名古屋大学で開催します。オンラインイベントではありませんのでご注意ください。
●参加費:無料
●定員:先着80名
お問合わせ 名古屋大学 学術研究・産学官連携推進本部
Eメール: outreach[at]t.mail.nagoya-u.ac.jp ([at]を@へ変更してください)
ポスター

第127回名大カフェ チラシ

詳細

文学作品の原本に向き合い、書き手の息づかいを読み取る――そんな丁寧な営みが文学研究を支えてきました。一方、デジタル化やAI解析が進展し、作品どうしのつながりや、これまで見えなかった特徴が浮かび上がるなど、研究の手法は大きく広がりつつあります。手書きから印刷、デジタル化、AIといった変化の中で、古典の「テキスト」は、文字列として、構造を持ったデータとして扱われ、研究にさまざまな視点をもたらしています。

本イベントでは、日本文学・西洋古典それぞれの事例を手がかりに、読み継がれてきた古典のテキストを、どのようなかたちで未来へ引き渡していくのかを考えます。この先100年の人文学について研究者とともに考える、開かれたトーク&座談会です。

<プログラム>
18:30 イベントスタート
18:35

トーク1:どんなデジタル本文を継承する? 漱石作品とTEIの話
話題提供:日比 嘉高

デジタル化された文学作品は、今やめずらしくありません。夏目漱石の場合においてもそうです。しかし単に「デジタルデバイスを用いて人が読める」ことでなく、より深く、より広く作品を読解しようとするとき、AIを含むコンピュータが処理しやすい形式にテキストを「構造化」することが重要になります。今回の報告では、夏目漱石の長篇作品に対してTEI(Text Encoding Initiative)という国際規格でタグ付けした研究を元に、人とコンピュータが協働的に作品を読むという古典テキスト継承のあり方を考えます。

19:05

トーク2:古代ギリシアのテキストは、どんな「かたち」で未来に届くのか
話題提供:岩田 直也

プラトンやアリストテレスの言葉は、2400年のあいだに何度も「かたち」を変えてきました。口述から書写へ、写本から活字へ、そしていまデジタルデータへ。媒体が変わるたびに、読める人が変わり、読み方が変わり、問える問いも変わってきました。Humanitextプロジェクトの事例を交えながら、次の「かたち」の変化がもたらすものを考えます。

19:35 休憩(10分)
19:45

座談会:古典・文学のテキストを、未来へどうつなぐ?
パネリスト:日比 嘉高、岩田 直也、海野 圭介、加藤 弓枝

20:30 イベント終了
共催

名古屋大学 大学院人文学研究科
名古屋大学 デジタル人文社会科学研究推進センター
名古屋大学 学術研究・産学官連携推進本部