■開催日 |
3月20日(月・祝) ◎入場無料 ◎要事前申込み(申込を締切りました) |
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■会場地図 | |
■チラシ |
名古屋大学オープンレクチャー2017
※このイベントは終了しています。
開催概要
講義内容
素粒子を調べる最強加速器実験のはなし
居波 賢二 理学研究科 准教授
ノーベル賞を受賞した小林益川理論やヒッグス理論は、世界最高強度・もしくは最高エネルギーの加速器実験により証明されました。素粒子の世界をより深く探究するための実験が現在も進められています。素粒子を調べる最新の実験を紹介します。
資源開発と技術革新の昔ばなし:人類史から学ぶ生存戦略
門脇 誠二 名古屋大学博物館 講師
新たな資源の開発とそれを可能にする技術の革新は、近現代に限られず、数百万年におよぶ人類の歴史上、常に重要な課題でした。人類進化と農業起源に関する研究を踏まえて、人類の生存戦略の基本について考えます。
植物の巧みな生き方のはなし
木下 俊則 トランスフォーマティブ生命分子研究所 教授
植物は芽生えた場所から移動できないが、周囲の環境変化に敏感に応答することで過酷な環境を生き抜いています。この講義では最も重要な環境刺激の一つである、太陽光による植物の光応答、特に気孔の働きと開口反応について紹介します。
台風のはなし
坪木 和久 宇宙地球環境研究所 教授
大型化や予想外の動きをする台風が最近話題になっています。この講義では研究で明らかになった台風の仕組みを紹介しながら、未解明な台風の構造を解き明かし、台風予測の精度を上げる、最新の研究についてお話しします。
物質からのミクロな記号を読み解くはなし
武藤 俊介 未来材料・システム研究所 教授
様々な工業製品の性能を発揮するには、物質を原子レベルで制御する事が重要です。原子が美しく並ぶミクロの世界へ皆さんを誘い、物質の性質に関する暗号を解読する方法についてお話しします。(超高圧電子顕微鏡の施設見学あり)
世界で一番うすい物質のはなし
楠 美智子 未来材料・システム研究所 教授
北浦 良 大学院理学研究科 准教授
伊藤 英人 教養教育院 講師
物質はどこまで薄くできるでしょうか。実は、原子一つ分の厚さまで可能です。2010年のノーベル物理学賞に輝いたグラフェンは炭素一つ分の厚さを持ち、膜の中を電子が新幹線の一万倍以上の速さで動きます。この世界一うすい膜の最先端をお話しします。(講義中に実演があります。公開講義終了後、希望者を対象に実験施設の見学会もあります)