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大学キャンパスに中・高校があると

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  • 2017/05/31

国際機構

辻篤子特任教授(「名大ウォッチ」より転載)

5月末のある日、理学部の坂田・平田ホールを高校生たちが埋めた。アジアの高校生を招いて交流する科学技術振興機構の「さくらサイエンスプラン」で来日したインド、ネパール、ブータンの高校生約90人、そして名大教育学部附属高校の1年生約120人である。アジアの高校生たちは約1週間の滞在中、ノーベル賞受賞者の講演を聴いたり、大学を訪ねたり、また日本の高校生たちと交流したり、日本文化の体験をしたりする。盛りだくさんのプログラムで、日本の科学技術への関心を高めてもらうのがねらいだ。



ホールでは、益川敏英・特別教授が杉山直・理学部長を聞き役に、子供のころの思い出から、見るもの聞くものすべてが面白く、仲間といつも議論していたという大学生活を振り返り、あこがれとロマンを持ってまず歩きだそう、と語りかけた。ときに笑いに包まれながら、高校生たちは熱心に聞き入っていた。その後、高校生たちはグループに分かれてお弁当を食べながら交流し、キャンパス内の附属校に移動して、琴や生け花、茶道などの日本文化を体験した。参加した高校生たちにとっては、得がたい経験になったに違いない。


今回、ちょっと残念だったのは、アジアの高校生たちが名大の研究室を訪ねる機会がなかったことだ。次回はぜひ、益川先生が面白かったと語る名大の研究現場も実際に見てもらってほしい。名大を志す学生も出るのではないだろうか。


実は、附属高には米国やモンゴルの高校と交流プログラムがあり、互いに生徒がホームステイをする。相手校からやってきた高校生は滞在中に名大を見学する機会があり、その中から名大への進学者も出ているという。さくらサイエンスプランでは毎年、約1000人の高校生たちが日本にやってくるそうだ。ノーベル賞受賞者の講演だけで終わらせてしまうのはなんとももったいない。


講演終了後、益川先生を囲んで記念撮影した


内外問わず、感受性豊かな若者たちが未知の環境に触れてさまざまな経験をする重要性はいうまでもない。名大附属中・高等学校は、ノーベル賞受賞者の講演を歩いて聞きに行けるなど、名大の中にあるという好条件を生かし、ユニークな教育を行っているという。その一端を紹介してみたい。>>「名大ウォッチ」で続きを読む。


辻篤子(つじ あつこ):1976年東京大学教養学部教養学科科学史科学哲学分科卒業。79年朝日新聞社入社、科学部、アエラ発行室、アメリカ総局などで科学を中心とした報道に携わり、2004〜13年、論説委員として科学技術や医療分野の社説を担当。11〜12年には書評委員も務めた。2016年10月から名古屋大学国際機構特任教授。


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